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国際ジェンダー学会
大会プログラム
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国際ジェンダー学会2010年大会のお知らせ

国際ジェンダー学会2010年大会は9月4日(土)、5日(日)に、武蔵野大学にて次のように開催いたします。

今年は、「個人発表」に加え、1日目に、新しく、「論文道場」を開催致します。これは、修士論文を書き上げた会員がコメンテーターからコメントを受け、投稿論文等の作成につなげていくことを目的としています。初めての試みにもかかわらず、3件のエントリーがありました。1日目のワークショップでは、「労働現場としての大学 パート1〜不安定雇用を考える〜」と題し、大学における不安定雇用について考えていきます。

2日目の午前中は、個人発表が16件エントリーされました。午後のシンポジウムでは、前日のワークショップを受けて、厳しい労働環境の下にある若者や女性に焦点を当て、キャリア形成について論議を深めて参ります。

なお、今大会の参加費については、ワークショップおよび、シンポジウムのテーマとの関連で、会員、非会員の区別ではなく、「正規職員と正規職員以外」とで分けてみました。

皆さまのご参加を2010年大会実行委員一同、心よりお待ちしております。

国際ジェンダー学会2010年大会実行委員長 藤原千賀

1.会場

武蔵野大学 7号館 (受付は、2階 階段前)

<所在地>
〒202-8585
東京都西東京市新町1-1-20 武蔵野大学

武蔵野大学HP

<アクセス>
○JR三鷹駅 北口4番乗り場から(武蔵境駅行き/武蔵小金井駅行き/急行・武蔵野大学行き)バス約10分「武蔵野大学」で下車してください。
○JR京王井の頭線吉祥寺駅 北口1番乗り場から(向台町5丁目行き/桜堤団地行き)バス約15分「武蔵野大学」で下車してください。
○JR武蔵境駅 北口5番乗り場から(三鷹駅行き/武蔵野営業所行き)バス約7分「武蔵野大学」で下車してください。
○西武新宿線田無駅 北口5番乗り場から(武蔵境駅行き)バス約5分「至誠学舎東京前」下車徒歩5分です。
○西武池袋線ひばりヶ丘駅 南口1番乗り場から(武蔵境駅行き・谷戸経由/団地経由/南沢五丁目経由)バス約20分「至誠学舎東京前」下車徒歩5分です。

武蔵野大学へのアクセス/大学構内配置図(武蔵野大学ホームページ)

2.参加費

参加費・懇親会費は当日受付で、以下の通り、現金でお支払い下さい。
なお、会員、非会員の区別はありません。

参加費正規職員------------3,000円
正規職員以外(自己申告)---2,000円
ワークショップ(9/4)のみ参加の場合-----1,000円
懇親会費正規職員・正規職員以外----4,000円
学 生-------------------2,000円

3.懇親会

日時:9月4日(土)18:00〜
場所:武蔵野大学 7号館5階 会議室B

4.書籍等の販売

大会当日は会員による書籍等販売コーナーを設けますが、販売は各自で行ってください。
販売を希望する方は藤原千賀(c_fuji@musashino-u.ac.jp)までご連絡下さい(8月中)

5.国際ジェンダー学会2010年大会プログラム

以下のプログラムは変更の可能性があります。

■9月4日(土)

10:30〜12:00理事会(3階7304)
12:002010年大会受付開始
12:00〜13:00評議員会(3階7304)
13:00〜14:30論文道場(3階7302、7303)
15:00〜17:30ワークショップ
「労働現場としての大学 パート1〜不安定雇用を考える〜」(2階7209)
18:00〜20:00懇親会(武蔵野大学7号館5階 会議室B)

■9月5日(日)

9:00受付開始
9:30〜12:30個人発表(3階7302、7303、7304)
12:40〜13:40総会(昼食をとりながら)(2階7201)
14:00〜16:30シンポジウム「女性のキャリア形成 その達成と課題」(2階7201)
16:30閉会

6.「論文道場」のご案内

日時:2010年9月4日(土)13:00-14:30

今期大会では新たな試みとして「論文道場」を開催します。この「道場」は、修士論文を書き上げた会員が、自ら指名したコメンテーターからのコメントを受けることで、投稿論文作成等の次なるステップにつなげていくことを目的としています。

「論文道場」の各自の持ち時間は45分間で、下記のように進められます。
 a)応募者による10分間の報告
 b)コメンテーターによる20分間のコメント
 c)フロアの聴衆もまじえた15分間のディスカッション

コメンテーターはあらかじめ提出された修士論文を読み、コメントを準備して当日にのぞみますが、発表当日は、聴衆に配布するための報告用レジュメが用意されます。所属を異にする会員の相互交流の場、若手会員に対する支援的な場としての「論文道場」への多数の皆さまのご参加をお待ちしています。

【Aグループ(3階7302教室)】
座長 佐藤文香(一橋大学)

1.浦田三紗子(一橋大学大学院修士課程修了、一橋大学大学院)
 「『生』の理解としての女性研究へ−韓国海女研究の到達点と課題−」
 コメンテーター:柘植あづみ(明治学院大学)

2.長塚智子(明治学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了、進学準備中)
 「『性同一性障害の当事者が家族を持つ』ということ」
 コメンテーター:上松由紀子(神奈川大学)

【B グループ(3階7303教室)】
座長 国広陽子(東京女子大学)

1.池松玲子(武蔵大学大学院修士課程修了、東京女子大学研究生)
 「中高年女性の再就学と『女性の自立』の再検討
 −50歳代女性を中心とした大学院生への聞き取り調査から−」 
 コメンテーター:大竹美登利(東京学芸大学)

7.ワークショップのご案内

テーマ:労働現場としての大学 パート1〜不安定雇用を考える〜
日時:2010年9月4日(土)15:00-17:30

今大会のワークショップは「労働現場としての大学 パート1〜不安定雇用を考える〜」と題し、昨今深刻な社会問題として頻繁に話題になっている不安定雇用の問題を取り上げます。特に大学を労働の場としてとらえ、そこで進んでいる非正規雇用や任期制、労働条件の悪化などについて皆様と共に考えていきたいと思います。

ワークショップの流れに関してですが、まず前半は三人の方々に大学における不安定雇用の現状やその背景についてお話をいただきます。

続いて後半は、ご参加の方々にグループに分かれていただき、各グループにおいて大学の不安定雇用に関する様々な課題や問題点を話し合うワークを行います。大学という労働の場における不安定雇用について、日頃お感じになっている疑問や悩みを話し合う機会、また情報交換・共有の機会にしたいと考えております。

ご自身が大学の非常勤講師の方々もそうでない方々も、様々な立場の方々のご参加をお待ちしております。もちろん大学の管理職や常勤講師の方々のご参加も大歓迎です。また、ワークショップだけのご参加も可能です。皆様ぜひご参加ください。

<パネリスト>(敬称略)

大槻奈巳(聖心女子大学)
 ・ 非常勤講師の現状に関する全体的な説明

佐藤壮広(立教大学他)
 ・ 当事者からみた非常勤講師雇用の課題
 ・ 「非常勤ブルース」演奏

志田昇(首都圏大学非常勤講師組合 書記長)
 ・ 非常勤講師組合の活動の説明および成果

<司 会>

笹川あゆみ(武蔵野大学)

8.個人発表のご案内

日時:2010年9月5日(土)9:30-12:30

Aグループ(3階7302教室)9:30-12:30
座長 藤掛洋子(東京家政学院大学)

1.阿部貴美子(Institute for International Health and Development, Queen Margaret University)
「カンボジア農村部における政府保健スタッフの給与とジェンダー」
2.落合絵美(お茶の水女子大学大学院)
「現代シンガポールにおける女性労働者の賃金格差の生成要因―学歴とケア労働に注目して−」
3.シュレスタ・マニタ(横浜国立大学)
「ネパールの内発的発展と女性のエンパワーメントの関連性」
4.田中俊之(学習院大学)
「男性性の変容可能性−定年退職後の男性の地域活動事例として」
5.水野桂子(東京女子大学大学院)
「男女共同参画をめぐる市民と行政の協働―富士市の事例」
6.島直子(明治学院大学)・大海篤子・田中洋美
「女性の政治参画を促す家族要因について」

Bグループ(3階7303教室) 9:30-12:00
座長 太田由加里(田園調布学園大学)

1.菅野摂子(立教大学ほか)
「再発/多重がんを経験した乳がん患者の情報入手と治療選択プロセスに関する研究」
2.菊地栄(聖隷クリストファー大学)
「出産における当事者性と身体性の変容」
3.石川美幸(城西国際大学大学院)
「娘による母親介護の諸問題から見えてくるもの」
4.熊田陽子(お茶の水女子大学大学院)
「風営法における性労働の位置付け―規制のはざまで獲得する『適法性』の検討」
5.田中麻子(一橋大学大学院)
「性風俗産業における性暴力はいかに不可視化されてきたか」

Cグループ(3階7304教室)9:30-12:00
座長 田口久美子(長崎外国語大学)

1.曾我邦子(神戸大学大学院)
「女子高校生のためのキャリア教育におけるセルフエフィカシーの意義」
2.河野銀子(山形大学)・幅崎麻紀子(山形大学)
「女性研究者支援の実態と今後の課題」
3.ザラディン・ロナルド(武蔵大学大学院)
「ギャル男向け雑誌が描いているジェンダー」
4.小林三津子(城西国際大学大学院)
「『男女雇用機会均等法』に関する報道」
5.中山庸子(福島大学)
「平等論の原点」

*2010年7月16日以降辞退申し出の個人発表
 Aグループ3.

9.シンポジウムのご案内

テーマ:女性のキャリア形成 その達成と課題
日時:2010年9月5日(日)14:00-16:30

世界的な不況が続く中で、この数年、日本では非正規雇用者の増加とその安易な解雇、そして就労しているにもかかわらず生活していけない状態に追い込まれた人々が問題となっています。学校を卒業しても職がなく、フリーターにならざるを得ない若者たち、そうした若年男女の非正規雇用者たちは、仕事にどのように向き合おうとしているのでしょうか。彼らのキャリア形成のためにはどのような支援が必要なのでしょうか。また、雇用の不安定化ということに関しては、女性たちはさらに深刻な状況におかれています。初日のワークショップのテーマである大学という場に限らず、資格をもった専門職でも女性の就労の場は開かれているとはいえない状況です。こうした現実の背景にある労働環境、若者や女性たちに期待される働き方、また、雇用状況の下で醸成される意識などを浮かび上がらせ、その対策についてジェンダーの視点で検討することが必要だと思います。

シンポジウムでは、「女性のキャリア形成」に焦点を当て「その達成と課題」について3人の専門家に語っていただきます。

<シンポジスト>(敬称略)
木本喜美子(一橋大学)
 「若者のキャリア形成とジェンダー」
都河明子(前東京大学・男女共同参画オフィス教授)
 「アカデミアにおける男女共同参画−女性研究者のキャリア育成」
鵜沢由美子(日本大学・亜細亜大学)
 「専門職とジェンダー」

<司会・コーディネーター>
藤原千賀(武蔵野大学)

10.大会参加申し込み・問い合わせ先

国際ジェンダー学会2010年大会実行委員会
   藤原千賀(武蔵野大学)
   Mail:c_fuji@musashino-u.ac.jp
   Tel/Fax:042-468-3462

 
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